
中華街へ続く道。グエンチャイ通り




今回は夜に食べに行くことにしました。
フォーレー(Phở Lệ)があるグエンチャイ通りは、地元の若者で賑わう通りです。
夜になると出現するのが、安い衣料品やヘルメットなどを売る屋台たち。
通りを占拠するように出店した、若者向けのファッションアパレルが視界いっぱいに広がります。
とても賑やかです。
まるで日本の縁日のようにゴチャゴチャとした感じ。
出店から出るライトがキラキラと夜道を照らし、それがこの通り特有の雑多で、やや暑苦しい独特な雰囲気を作り上げています。
グエンチャイ通りを夜にバイクで散策すると心がワクワク。
もっともっと走り続けたい気持ちになってしまいます。
この通りはまっすぐ突き当たりまで進むと中華街に続いています。
そのせいでしょうか。
バイクでフォーレーへと向かっていると、中国語の看板や漢方薬のお店などが、だんだんと目につき始めていることに気がつきます。
ちょっと街から中国の香りが漂い始めたエリア。
そのあたりにフォーレーはあります。
カンボジア人従業員の接客が良い!

前回の記事で紹介しましたが、ベトナムネット上の記事によるとフォーレー(Phở Lệ)のオーナーは中国人で、オーナーの奥さんはカンボジア人の皇族なのだそうです。
そのせいか、このフォー屋で働く従業員はカンボジア人が多い気がします。
ホーチミンにありながら、お店の中に広がる空気感はカンボジア。
一種独特な空間を作り出しています。
「スタッフのホスピタリティが高いなぁ。」
そう感じます。
カンボジア語であいさつしてみると屈託なく微笑む従業員。
ニコニコ笑顔に癒されます。
スオスダイ!
(カンボジア語でこんにちは)
フォーレーのメニューの選び方

お店のメニューは壁のメニュー表のみ。
・普通盛り(Tô Thường)
・肉全部のせ(Thập Cẩm)
肉の種類はたくさんありますが、基本的に全部美味しいです。
なのでよくわからない人は、肉全部のせ(Thập Cẩm)でいいかと思います。
Cho tôi Phở Thập Cẩm !
(肉全部のせのフォーください)
一応フォーレーのメニューの詳細を紹介します。


このお店の名物は、牛肉ミートボール(Bò Viên)です。
お店の前には山積みのミートボールが置かれています。
自家製ミートボールは大きくてジューシーです。
フォーレー(Phở Lệ)の赤身肉(Nạm)は脂身がほとんどない肉です。食べ応えがあります。
その赤身肉(Nạm)の反対にあるのが脂身肉(Gàu)です。
こちらはまさに『脂身!』という感じ。肉の中で脂身の占める割合がすごく大きくなっています。
脂身というとあまりいい印象を持たない人も多いかと思いますが、ここの脂身肉(Gàu)はかなり美味しいです。
サクッとした独特の食感がある肉で、油っぽさが気にならないのです。
なかなかの絶品に仕上がっています。
牛スジ(Gân)もオススメです。フォーレーの牛スジは本当にトロっトロ。
柔らかく煮込んであって、スジの固さなどみじんもありません。
量もたくさん出てきます。
大きめの固まりをゴロゴロと入れてくれます。
中毒性のあるスープと麺が最高!
客席に座ります。
まず目につくのはユニークな盛り付けをしている卓上のもやしです。
入れ物にてんこ盛りされていて、思わず笑ってしまいます。

もちろん入れ放題なのですが、私はお腹を壊すのが怖いのでモヤシに火を入れてもらうことにします。
Cho tôi xin thêm 1 đĩa giá trụng!
(茹でたモヤシを一皿ください)
注文したフォーが席にきました。

さっそくスープを飲んでみます。
スプーンをスープに潜らせて、、、
ズズっ。
、、、
、、
、
スープをすすると、やや脂っこさを感じるスープのなかに強いコクが感じられます。
このコク感は一体なんでしょうか。
なにか、どこかで食べたことがある。
そんな既視感のあるコクです。
記憶の糸を手繰り寄せていきながら、、、
もう1口飲んでみます。
、、、
、、
、
!!!
(あーーー!)
なにか頭の中で思い当たりました。
そこで出た答え。
豚骨ラーメンに近いんじゃない?
ベトナムのフォーの基本は牛骨の出汁によってとられたスープです。
牛骨のスープというのは実は結構「ボテッ」とした味。
しまらない味をしています。
しかしフォーレーのスープにはしっかりとした豚骨ラーメン的なパンチが効いています。
これは独特な味です。
中毒性があるのです。
もう一口飲んでみます。
、、、
、、
、
うんうん。やっぱりそうだ。
1口、2口とドンドン飲みたくなってくるような、この謎の中毒性は、まさに豚骨ラーメンを彷彿とさせるもので間違いありません。
フォーの麺を1口すすってみます。

ズルズル、、、
、、
、
うーん、、、なんだろう。
ここで感じられるのがこれまた独特な麺の食感。
これは典型的なフォーの食感ではない。
そう感じます。
、、
、
!!!
(わかった)
モチモチしている!
普通フォーの麺というのはヒラヒラしています。喉越しがいいのです。
しかしフォーレーの麺はまるでモチのようです。
食べ応えがあるのです。
このモチモチ麺が、これまた強い中毒性を演出しています。
ズルズル。ズルズル、、、
、、、
、、
、
!!!
ズルズル!
まるでラーメンを食べる時のような旨みを感じます。
豚骨ラーメンを彷彿とさせるような、かなりコッテリ目の牛骨スープ。
それにモチモチの麺が絡まって、ものすごいハーモニーを奏でているのです。
中国人は本当に中毒性のある料理を作るのが上手だなぁ。
食べながら、思わず感心してしまいます。
中国人が作り上げる中毒性のある料理。
それは単純に「油を多く使えば美味しいだろう」とかそう言うレベルのものではありません。
その国の文化に合わせて、無理のない形で至高の料理を作り上げるのです。
この中国人の料理に対する感性は本当にすごい。
リスペクトしかありません。
そんなことを考えながらも箸は進みます。

、、、
、、
、
ふぅ。
全てのスープを飲み干しました。
ごちそうさま。
ベトナムの伝統料理に中国的な中毒性を加えたフォーレーのフォー。
豚骨ラーメンが好きな人が食べたら、必ずトリコになる味です。