冥王星と戦う男

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[有名店を食べる]超おすすめ!コッテリ味のハノイ式フォー

靴屋だらけのリーチンタン通り

*通りには靴屋がいっぱい
※老舗靴屋「Ngọc Chaussures」。店長はカンボジアの皇族やJPモルガン社長の靴を手掛けた実績もあるらしい
*ベトナム語で「値段が高く、悪い靴」と書かれた看板

フォーフージャー(Phở Phú Gia)を食べるためにやってきたリーチンタン通り(Lý chính thắng)は割と小さな道です。

バイクの交通は一方通行。
ローカル感が漂うせまい道です。

フォーフージャーに向かっていると気がつくのは、靴屋がとても多いということ。

サンダルを扱うカジュアルなショップ。オーダーメイドを受け付ける高級店。
様々なランクの靴屋が出店しています。

なぜこの道にはこんなに靴屋が多いのか。
疑問がわきます。

もしかしたら、このエリアで靴屋が栄えた文化的な背景があるのかもしれません。

「当店の靴は値段が高いです!でも品質は低いです!」

と書かれた看板を下げているお店を発見。

ベトナム式のブラックジョークというやつでしょうか?

本当に品質が悪くて値段が高かったら誰も買わないと思いますが、ベトナム人のセンス的にはこれで集客ができるのかもしれません。

店先に漂う、香ばしい半生肉の香り

*名物の半生肉を焼いている店員さん

靴屋が多いリーチンタン通りはちょっとクネクネしています。
そのクネクネ道路を一方通行で突っ切っていったところにあるのがフォーフージャーです。

お店はこじんまりとした感じですが、いかにも「昔からある」といった風格。
フォーの名店が持つ独特なオーラを発しています。

店先ではフォーの肉を炒めている店員の姿。

大きな中華鍋を振るっては「ジュッ!!ジュッ!」と音を立てています。

通りに拡散されていく、肉が焦げるいい香り。
食欲をそそります。

作っているのは、この店の名物。
半生肉(Tái Lăn)です。

火を通し過ぎない絶妙な火加減で肉を鍋から上げ、半生肉に旨みを閉じ込めています。

フォーフージャーのメニューの選び方

このお店で注文すべきメニューは一択。
半生肉(Tái Lăn)です。

実は、この肉の種類はかなり貴重な代物。
提供できるフォー屋がホーチミンには、ほとんどありません。

もちろん現地のベトナム人にも、この店の半生肉(Tái Lăn)はすごい人気。
ここに来るお客さんのほとんどは半生肉を注文します。

Cho tôi Tái Lăn
半生肉のフォーください

またベトナムグルメサイトの記事には

「ネギを追加で注文したほうがいい。そのほうがより美味しく食べることができる。」

と書かれていました。

なので追加のネギも注文してみるといいでしょう。
これは無料のサービスです。

Cho tôi xin thêm 1 đĩa Hành Lá.
追加のネギを一皿下さい

あと揚げパンもオススメです。

フォーの揚げパンには2種類があるのですが、この店で出されるのはハノイ風の揚げパン。
ホーチミンで食べる機会はあまりないタイプのものです。

このハノイ揚げパンを牛骨スープにつけて食べると相性抜群。
フォーが2倍くらい美味しくなります。

Cho tôi quẩy
揚げパンください

ハノイの揚げパンは小さくてカチカチ

*ハノイの揚げパン。小皿にちょうど乗るミニサイズ

ハノイ式フォーの揚げパンは小さいサイズ。
カリントウのように油でカチカチに揚げてあります。

スープをあまり吸わないので、食べるときはあらかじめスープに潜らせておきます。
油でカリカリになった部分を残しつつ、適度に牛骨スープを吸った揚げパンを食べる。
最高です。

ホーチミンの揚げパンはデカくてふわふわ

*ホーチミンの揚げパン。超巨大サイズ

ホーチミン式フォーの揚げパンは超巨大サイズ。
フォーの器からはみ出すくらいの大きさがあります。

ふわふわの揚げパンはスープをよく吸います。
スープと一体化するほどにふやけた揚げパンは、フォーのスープの旨みを閉じ込めた「旨みの塊」になります。

コッテリ味のハノイ式牛骨スープ+揚げパン!

案内された席に座って、注文をします。

「半生肉のフォー。それと追加のネギ。揚げパン。お願いします。」

フォーフージャーでは必須の3点セット。
どれか一つでも欠かすわけにはいきません。

テーブルの上の卓上調味料を一瞥してニヤリと笑います。

卓上調味料がシンプルなのです。

フォーフージャーに置かれているのは酢漬けのニンニク。辛味のソース。
そしてライム。

いかにもハノイ式フォーといった感じです。
必要最低限のものしかありません。

ゴチャゴチャとしていない卓上調味料。
このシンプルさから、ハノイ式フォーへの強いこだわりを感じます。

、、、

コトっ。

フォーが到着しました。

最初に頼んでおいた追加のネギの小皿。揚げパンの小皿も準備されています。

さっそくスープを一口飲んでみます。

ズズっ。

、、、

、、

うまい。

昔、ハノイの名店で食べたフォーの味がします。

ピュアな牛骨の味。

どこかホッとさせてくれる優しいものがあります。
しっかりと時間をかけて抽出したであろう牛の旨み。
それを強く感じるスープです。

手間がかかっています。

牛骨だけではここまで「飲ませるスープ」には仕上がらないでしょう。
このフォーにはきっと、大量のネギ類や生姜、多種多様のスパイスが使われています。

思わず2口目のスープを口にします。

スプーンが止まりません。

ズ、、、

、、、

、、

!!!

(ん?)

ふと、なにかを感じます。

、、、ここのスープはフォージャウよりもコッテリ目だな。

同じハノイ風フォーであっても、フォーフージャーとフォージャウの味は全然違います。

完全なマイルド系のスープであるフォージャウ。

それと比較すると、フォーフージャーのスープはやや脂っこく、それによって中毒性を増したような味に感じられます。

もう一口。

、、、

、、

やはりコッテリしている

このコッテリ感を演出しているのは間違いなく半生肉です。
この肉から出る脂身がスープ全体に油のコクをプラスしています。

この店のスープは半生肉と一緒に食べることで完成するように作られている。

そう、心の中で確信します。

半生肉の周辺に浮かぶ「旨みを含んだ油」をスプーンですくってスープ全体に行き渡らせます。

、、、これで完璧だ。

ネギを入れます。

一皿全部入れると皿の上はネギだらけ。

さながらネギラーメンのようです。

大量のネギに肉から出る油分が絡んでちょうどいい塩梅になりました。

半生肉を食べる。

野菜を絡めたフォーをすする。

スープを飲む。

、、、

、、

最高だ。

半分ほど食べたところで、揚げパンを投入します。

この硬くしまったハノイ式の揚げパン。
これがハノイ式のフォーにはやはりよく合います。

パキっ!

揚げパンを割ります。

上手に割らないと硬い揚げパンはボロボロになってしまう。

ちょっとコツが必要です。

この揚げパンはなかなかスープを吸わないので、フォーの中に沈めてつけておきます。

柔らかくなったころで取り出します。

スープを吸わせた揚げパンを食べます。

パクリ。

、、、

、、

カリっ!ジュワっ!

ベストタイミングで引き上げた揚げパンは最高です。

カリカリに揚がった揚げ物特有の尖った食感。
そして、それとともに中から飛び出してくる牛骨スープの旨み。

たまりません。

揚げパンを食べ終えて、スープも残り少なくなってきました。

最後にもう一度スープを楽しみます。

揚げパンの油が溶け出して、さらに濃度を増したスープが美味いです。

コッテリ+牛の旨み

最高です。

ズズっ。

、、、

、、

全て飲み干しました。

手を合わせます。

ごちそうさまでした。

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