冥王星と戦う男

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ベトナムコーヒーってどんなコーヒー?特徴をわかりやすく解説します

ベトナムコーヒーを知っていますか。

「名前だけは聞いたことがある。でも詳しくは知らない。」

そういう人が多いかもしれません。

今回の記事ではベトナムに10年以上住んでいて、ベトナムコーヒーの大ファンである私が、「ベトナムコーヒーとはなんぞや」と言うところについて説明をしようと思います。

今回の記事を読めば

  • ベトナムコーヒーとはどんなコーヒーを指すのか
  • ベトナムにはどんなコーヒー文化があるのか
  • どのようにしてベトナムコーヒーを楽しめばいいのか。

この3つのことがわかるようになります。

ベトナムコーヒーとはフレーバーコーヒーのこと

「あれ?ブラックコーヒー頼んだのにコーヒーが甘い」

ベトナムコーヒーあるあるです。
ベトナムのコーヒーは無糖で頼んでも甘いコーヒーが出てきます。

ただ、甘いとはいっても砂糖が入っているほどの甘さではありません。
ほんのり甘い。そのくらいのレベルです。
あまり味覚に敏感でない人は気づかないかもしれません。

ベトナムコーヒーからほのかに感じられるこの甘味。
これは一体、どこからくるものなのでしょうか。

それはベトナムコーヒーを焙煎する時に添加される香料からです。

ベトナムコーヒーは「香り」をとても大切にするコーヒーです。
なので香り高いコーヒーに仕上げるために、様々な香料を使用します。

バニラ、チョコレート、キャラメル、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ

これらの香料を使うことによって、ほのかな甘さを添加したコーヒー。
それがベトナムコーヒーなのです。

この話だけを聞くと、早合点してしまうかもしれません。

なんだ。
ベトナムコーヒーってのは、いわゆるフレーバーコーヒーのことか

しかし、実際はそんなに単純ではありません。

というのもベトナムコーヒーの面白いところは使われる香料の種類の圧倒的な豊富さにあるからです。

バニラやチョコレートなどの一般的な香料はもちろんのこと、ちょっと普通では考えられないようなもの。
思わずビックリしてしまうようなものまでフレーバーに使われているのです。

たとえば下記のようなものが香料として使われることがあります。

塩、醤油、魚醤、バター

え!醤油をコーヒーに入れているの!?

驚いてしまうのも無理はありません。

醤油、魚醤、バター。
これらは香料というよりは料理に使われる調味料です。

コーヒーに入れる香料としては驚きのラインナップ。
「そんなものコーヒーに入れて大丈夫なのか?」とビックリしてしまいます。

でも心配しなくても大丈夫です。
コーヒーとして出てくる時には、醤油の味なんて全然しないからです。

醤油を使うというのはあくまで様々な香料の一部として。
使ったとしてもほんの微量。たとえば一杯のコーヒーに1滴だけ、とかその程度のものです。

それに全てのベトナムコーヒーに醤油が入っているわけではありません。

ベトナム人の感覚としては香りが良くなればなんだってOK。
そういう感覚でいろんなものを香料として使っています。

常識内の香料から常識外の香料まで、様々なものをブレンドしまくった結果たどり着いた香料の黄金比。

香りと言うものに対してとことんこだわることによって独自の発展を遂げたコーヒー。
それがベトナムコーヒーなのだと思います。

ベトナムコーヒーはとにかく濃い

*一杯のコーヒーはたったのこれだけ。45ccくらい

ベトナムコーヒーはとても濃いコーヒーです。

その濃さは世界でもトップクラス。
「エスプレッソと比べてどちらが濃いかな」というくらいの濃さがあります。

世界の様々なコーヒーの濃さについて示した表を見てください

ベトナムコーヒーエスプレッソドリップコーヒーアメリカンコーヒー
コーヒー豆20g10g10g10g
抽出量45cc30cc140cc160cc

ベトナムコーヒーは一杯を淹れるために20gものコーヒー豆を使用します。
にも関わらず、抽出できるのはたったの45cc。

単純比較するとエスプレッソよりも濃いコーヒーです。

実際にコーヒーの色を見てみるとわかるのですが、本格的なベトナムコーヒーはとにかく濃厚。

コップの中に入ったベトナムコーヒーの黒色は普通のドリップコーヒーと比べて非常に濃い色をしています。

エスプレッソとベトナムコーヒーの文化の違い

*イタリアのバール
*ベトナムの喫茶店
  • ベトナムコーヒーはフレーバーコーヒーである
  • ベトナムコーヒーはエスプレッソの様に濃いコーヒーである

この2つの特徴を説明しました。

では同じ「特濃コーヒーを飲む文化」のあるイタリアとベトナム。
この2つの国のコーヒー文化は一体なにが違うのでしょうか。

エスプレッソとベトナムコーヒー。

この2つの特濃コーヒーにはイタリア人とベトナム人のコーヒーに対する考え方の違いが現れています。

イタリアは速く。
ベトナムはゆっくり。

それがこの2つの国のコーヒー文化を読み解く上でのキーワードです。

エスプレッソはイタリア語で「急速な」という意味です。
イタリア人はエスプレッソを2口3口でクイッと飲み干してしまいます。

イタリアのバールは立ち飲みが基本。
サッと頼んでサッと飲む。そしてサッと支払いを済ませて店を出るのが粋である。
そういう文化です。

ベトナムコーヒーの文化は違います。

ベトナム人にとって喫茶店というのはくつろげる場所。
友人と気兼ねなく何時間でもおしゃべりができる場所。
そういう考え方です。

そのような文化的背景があるので、ベトナムコーヒーはチビチビと飲んでいきます。

ベトナムの喫茶店では高級店から安いお店まで、コーヒーを注文すると必ず無料のお茶が提供されます。
このお茶をガブガブと飲みながら、香り高い特濃コーヒーをちょっとずつ楽しむ。
それがベトナムコーヒーの楽しみ方です。

のんびりと過ごすために設計されたベトナムの喫茶店は最高の快適空間です。
自宅のようにくつろぐことができます。

最近はチェーン店などではマナーに厳しいお店も出てきていますが、基本的には喫茶店でのくつろぎ方はかなり自由。
椅子に足を上げたり、寝転がったり。お店によってはソファで横になって寝ていても見逃してくれるところもあります。

ベトナムコーヒーには砂糖と練乳が合う

イタリアのエスプレッソもそうですが、濃いコーヒーには強い苦味がありますので、それを中和させるために、ベトナムコーヒーを飲むときには甘味料を加えることが一般的です。

エスプレッソは砂糖を入れて飲みますが、ベトナムコーヒーの場合、砂糖もしくは練乳を入れて飲みます。

香り高いコーヒーは甘味料との相性が抜群。
適量を入れると、ベトナムコーヒー独特のフレーバーが非常に強く引き立つようになります。

特に練乳との相性は最高です。

「ベトナムコーヒーは練乳を入れることを前提にして作られている」

そう思えるほどに完成された味になります。

ベトナムコーヒーの強烈な香りと乳成分独特の濃厚な甘み。
この2つが合わさることによって、まるでミルクセーキを飲んでいるかのような濃い味わいを楽しむことができます。

ベトナムコーヒーは基本的にアイスコーヒーで楽しむ

ベトナムコーヒーは基本的にはアイスコーヒーとして楽しみます。

コーヒーを大量の氷にかけて提供する。
それが多くの喫茶店で提供される最も一般的なベトナムコーヒーです。

最初にまず、まだ氷が溶けていない状態で濃厚なコーヒーを飲みます。
最初の1口目に口の中に広がるのは強烈なアロマ。
非常に強いコーヒーの香気を楽しむことができます。

これが氷が溶けていくにつれて、だんだんとまろやかになっていきます。
香りは減っていきますが、その分飲みやすい濃度に変化していきます。

そして最後は無料のお茶をコーヒーのコップの中に入れて飲み干す。
こういう順番で飲んで行きます。

ベトナムコーヒーは上質なウイスキーのように飲むべし

最後に、毎日ベトナムコーヒーを飲んでいる私から、ベトナムコーヒーを飲む際の心構えについてお話ししようと思います。

ベトナムコーヒーを飲む際の心構え。

それは

「ベトナムコーヒーは上質なウイスキーを飲むように楽しむ」

ということです。

コーヒーをウイスキーのように楽しむってどういう意味?

言っている意味がよくわからないかもしれません。
この言葉の真意をこれから説明します。
説明のポイントとなるのはベトナムコーヒーに大量に含まれるカフェインです。

ベトナムコーヒーは非常にカフェイン含有量が高いコーヒーです。

その理由の1つはベトナムコーヒーで最も多く使われているコーヒー豆の品種がロブスタだからです。
これは日本の喫茶店で多く飲まれているコーヒー豆のアラビカと比べて約2倍のカフェインを含んでいる品種です。

さらに、すでにこの記事でご紹介したように、ベトナムコーヒーは一杯に20gのコーヒー豆を使うにもかかわらず45 CCしか抽出しません。

  • 高カフェインのロブスタ種を使っている。
  • 一杯の抽出に20gものコーヒー豆を使用する。
  • 45ccしか抽出しない。

このようにベトナムコーヒーにはカフェイン濃度を高める要素が3つもあります。

これら3つの要素が重なり合っているため、ベトナムコーヒーは超高濃度カフェイン飲料である、と言えるのです。

高濃度のカフェインは液体をトロッとさせ、コクのような「不思議な甘み」を発生させます。

この高濃度カフェインが生み出す「甘味」を、ウイスキーの「アルコール」ように楽しむ。
それが私の考えるベトナムコーヒーの真髄です。

体や脳の変化を意識しながらベトナムコーヒーを飲んでみましょう。

すると一口ごとに強いカフェインが体に入ってくる確かな感触が感じられるはずです。
その感触を感じることができるようになると、体に入ってくる高濃度カフェインが自分の精神に明確な影響をあたえているという事実に気づきます。

一口のコーヒーを飲むたびに集中力が増していく。脳がクリアになっていく。
そのような感覚を味わうことができるようになるのです。

この「カフェインの感覚」がわかるようになると、ベトナムコーヒーの楽しみ方をより洗練させることができます。

ストレートで風味を楽しむ。
氷を入れてロックで楽しむ

まるで高級ウイスキーのように楽しむことができるようになります。

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